簿記の概要【簿記3級解説#1】

資格

どうもこんにちは、じょんです。

以前に以下の記事に簿記という資格が非常にコスパが高くオススメだということを解説していました。

転職を考えている方必見! -コスパ最強の資格について-
昇進する、副業する、最近では起業して経営を軌道に乗せるという選択肢もよく聞こえてきますが、 比較的再現性の高い手法として『転職する』が挙げられるかと思います。 (ちなみに私も一度転職を経験していますが、額面で30%以上収入が上がりました) そして転職するにあたり市場で高く評価される汎用性の高い資格、 それが【簿記】です。

筆者は以前から転職を考える友人には簿記の取得を勧めており、
どうすれば資格を取得できるのかについて質問を受ける機会もあるのですが、
基本的には専門学校が提供する資格取得に向けたコースの受講を勧めてきました。
(特に2級については独学よりも効率よく学べるためほぼ必須と言えるのではないかと考えています)

ただし、専門学校の受講はそれなりにお金がかかりますし、
少し踏み出すのにハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。

最近では手軽に始められる勉強のスタイルとして、多くのブロガーさんやYouTuberさんが、
無料での講義を提供されており、勉強する側からすると学びやすい環境が整っているなと感じます。

そして筆者としても初めて簿記の勉強を始める方、勉強し始めた方に向けて、
少しでもお力になれることがあるのではとの思いから、
簿記についての解説を始めることに致しました。

当ブログではまずは簿記3級に関する説明を行います。

筆者の感覚では3級であれば書籍等による自己学習でも十分に合格が狙えます。
そこで当ブログでの解説の対象者としては以下を想定しています。

  • これから3級の勉強を始めようか悩んでおり、簿記の雰囲気を掴みたい方
  • 3級を独学で勉強し始めており、自身の理解の確認をしたい方
  • 3級の学習を始めたいけど専門学校や書籍にかけるお金がない(もしくはもったいないと考える)方

それでは早速ですが、簿記の学習を始めるにあたり理解すべき簿記の概要について解説していきます。

簿記の概要

会計帳簿とは

そもそも簿記とはなんなのか?
この質問に対する回答として筆者は次のように考えています。

『企業の実態を数値で表すツール』

日本に限った話ではないですが、企業というのは何等かの事業を行っており、
その事業の成果を会計帳簿と呼ばれるものに記録していきます。

会計帳簿というのは、私たち個人がつける家計簿の企業版のようなイメージを持っていただければよく、
家計簿であれば毎日のお金の流れを家計簿に残していきますが、企業も同様に

”X月X日に商品が●●円でお客さんに売れた”
“X月X日に従業員対して●●円の給料を支払った”

といった日々の事業活動を記録していきます。

この記録がまとまったものが会計帳簿であり、上で示した1つ1つの事業活動の記録を『仕訳』と呼びます。
漢字では”仕分”ではなく”仕訳”と表記しますので、この点は混同しないように覚えてしまいましょう。

なおこの会計帳簿ですが、街中の個人商店等であればノートに手書きをしているケースもあるかもしれませんが、
企業としての規模になるとシステム上で記録を行うことが一般的です。
(というより筆者は手書きのものは見たことがありません)

会計帳簿の目的

そしてこの会計帳簿を作成する目的は複数あるのですが、いわゆる上場企業であれば株主や、銀行等の債権者に対して、
会社がどのくらいのお金をもっているのか、銀行からの借金があるのか、
また、1年間でどのくらいの利益を稼いだのかといった情報を公表する義務を負っています。
この情報は会計帳簿を基に作成されるため、会計帳簿の作成は必須となるわけです。

また、銀行からお金を借りる際にも、銀行側でお金を貸してよいかの判断にこの会計帳簿は使われます。

お金を貸してほしいと頼まれた銀行側としては当然に貸したお金が返ってくるのかについて、
事前に十分な検討を行うわけですが、その際に企業から会計帳簿を見せてもらうことで、
企業の過去の実績から適切な判断が下せるようになるわけです。
(なお実務的には過去の会計帳簿だけではなく、一般には将来の事業計画を併せて提示して銀行に判断してもらいますが、
この将来の事業計画も同様に簿記の考え方に基づいて作成されます)

簿記の必要性

このように会計帳簿というのは多岐にわたり活躍するのですが、
企業によって記録する前提となるルールが異なっていたとしたらどうなりますでしょうか?

投資家からすると、企業間の比較が出来ないので、適切な投資の判断が出来ません。
また、数値の信頼性も損なわれるため、銀行からすれば本当にお金を貸してよいかについて適切な判断が出来ません。

このように、企業ごとに異なるルールに基づいて会計帳簿が記録されていくと様々な問題が生じるわけです。

そして、この問題を解決するのが『簿記』であり、
全ての企業が統一された簿記というルールに基づいて会計帳簿を記録することで、
先に挙げた問題はクリアになるのです。

会計帳簿録するためのルール、なので簿記というように覚えてください。

なお、またの機会に触れますがこの簿記のルール、基本的な部分においては全世界で統一されている、
といっても過言ではないのですが、各国の企業の実態や過去の歴史を背景に相違があります。

例えば日本のルールとアメリカのルールでは違いがありますが、
ここで学んでいく簿記3級とはあくまで日本のルールである点についてはご理解下さい。

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は第一回ということで、簿記の概要について解説してきました。
今回覚えていただきい点は以下の通りです。

  • 簿記とは『企業の実態を数値で表すツール』である
  • 会計帳簿とは日々の事業活動を数値として記録したものである
  • 会計帳簿を記録するためのルールとして簿記が機能している

次回は簿記のルールの大前提について触れていきます。

それではまた。

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