どうもこんにちは、じょんです。
投資をされている方であれば誰しも聞いたことがあるであろう2冊の名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』と『敗者のゲーム』それぞれの著者による共著ということで、まぁ間違いなくタメになる話を学べるのだろうと手を伸ばしてみました。
今回は第二章『シンプルな投資法』について、筆者の感じた点を含めまとめていきます。
第一章『まず貯蓄を始めよう』については以下の記事でまとめていますので、興味がある方はご覧ください。
本書は以下のような方には是非オススメです。
- 投資の入門書を探している方
⇒タイトルの通り、入門書としてオススメの1冊です。 - 投資に関する情報が多すぎて何を信じればよいか悩んでいる方
⇒業界の重鎮と呼べる著者によって書かれた信頼のできる手法を学べます。 - 『インデックス投資』って何?という方
⇒インデックス投資の概要とその優位性について解説されています。
インデックス投資とは?
『投資の大原則』の第一章に従って種銭を用意できた方が次に行うべきは『投資』であると本書では説明されています。
そして、私たち個人投資家が選ぶべき投資対象として『インデックスファンド』が強くオススメされています。
『インデックスファンド』というのは以下に定義する『インデックス投資』のルールに基づいて運用されるファンドのことを意味します。
- インデックス投資:
特定の銘柄を選択するのではなく、市場に含まれる(ほぼ)全ての銘柄を購入する手法。日本ではTOPIX(東証株価指数)、米国ではS&P500Indexが代表的なインデックス(指標)として有名であり、市場を構成する銘柄を包括的に購入することで、これらのインデックスに沿った値動きを目指す投資手法となる。
インデックスファンドの優位性
プロのファンドマネージャーよりパフォーマンスが高い
さてこのインデックス投資、企業の業績や株価に関係なく、市場の構成銘柄を包括的に購入するという性質から、
『もっと調子の良い会社に集中投資した方がパフォーマンスは高くなるんじゃないの?』
と思われる方も多いかと思います。
しかし、こうした好調が将来的に続くという確信はなく、いつ株価が下落するのかを正確に予測することは非常に困難であると本書では触れられています。
実際に、米国の株式指数の1つであるS&P500Indexに連動するインデックスファンドと、プロのファンドマネージャーが特定の銘柄を選択して運用するスタイルのアクティブファンドのパフォーマンスを比較した結果、少なく見積もっても70%以上のアクティブファンドのパフォーマンスはインデックスファンドに劣っているというのです。
プロですら勝てないわけですから、私たち個人投資家がインデックスファンドに勝つというのは、ビギナーズラックを除けば現実的ではないといえますから、多くの個人投資家にとってインデックスファンドへの投資が最適解となることは、皆さんも納得できるのではないでしょうか。
手数料が安い
先に触れたアクティブファンドとの比較ですが、インデックスファンドの手数料は一般に圧倒的に安く設定されています。
例えば、筆者も投資しているS&P500Indexに連動するインデックスファンドである『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』は、運用時に係る管理費用に該当する信託報酬は0.0938%程度とされています。
一方で、日本におけるアクティブファンドとして人気の高い『ひふみプラス』は、信託報酬が1.078%以内とされており、単純に両社を比較すると100倍以上も手数料が異なるわけです。
インデックスファンドは機械的に市場を包括的に購入していくため投資対象の判断にコストがかからないわけですが、一方で、アクティブファンドは投資対象となる銘柄をプロのアナリストなりファンドマネージャーが選ぶ作業が入ることにより、彼らの人件費が手数料に上乗せされる構造となります。
彼らの高い給料は私たちが払う手数料によって賄われているわけですが、それでも多くのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てていないというのですから、正直よっぽど信頼のおけるものでない限りはアクティブファンドは選択肢には入れるべきではないと言えるでしょう。
個別銘柄を選択する手間から解放される
筆者が個人的に感じる大きなメリットはこの、個別銘柄を選択する手間から解放されるということです。
投資初心者にとって難しいのが投資対象の選択です。
日本だけでも上場株式銘柄は数千ありますし、海外市場も含めれば株式だけで膨大な量の選択肢があるわけです。
また、投資対象は株式だけでなく、債権や金・原油等のコモディティ、最近では仮想通貨なんかも対象に含まれますから、選ぶだけで一苦労、何に投資をするのが正しいのか判断に迷うのではないでしょうか。
そして、悩んだ結果としてようやく投資に至ったとしても、プロですらまともに勝つのが難しい世界ですから、結果的に選ぶ時間が成果に反映されない可能性は大いにあるわけです。
筆者は先に触れたS&P500のインデックスファンドを中心に、余剰資金を用いて米国の個別株にも投資をしており、実は銘柄を選ぶ過程もちょっとした社会経済の勉強として楽しめているのですが、多くの方にとっては仕事や趣味など他に時間を使うべき対象がある方が多いかと思います。
結果に繋がらない個別銘柄の選択に時間をかけるのであれば、プロより勝ち目の高いインデックスファンドを選んでしまうという選択は非常に合理的と言えるのではないでしょうか。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
筆者は先に触れた『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』の積立投資を行っていますが、開始した2019年から現在までの平均取得単価13,302円に対して現在の価格は16,633円と約25%の評価益が出ている状況です。
何も考えずに自動的に積立をしているだけで25%も資産が膨れ上がっているわけですから、筆者としてはインデックスファンドの積立をこれからも継続していくつもりです。
もしインデックスファンドの積立投資が気になった方は、以前に書いたSBI証券での毎日積立の設定方法に関する記事のリンクを貼っておきますのでぜひご覧ください。
次回は『投資の大原則』の第三章、「一に分散、二に分散、三に分散」について解説していく予定です。
それではまた。
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