どうもこんにちは、じょんです。
皆さんは『FUNDINNO』ってご存知でしょうか?
先日、人気YouTuberの両学長さんが自身の動画で取り上げられたことで話題となったこのFUNDINNO、
WEBサイトでは『株式投資型クラウドファンディング』として説明されていますが、
『上場前のスタートアップに投資を行うタイプのクラウドファンディング』
と説明することができそうです。
アイデアを世に送り出すのに資金が必要なスタートアップ企業の内、
FUNDINNOの審査を通過した有望な企業について、
一般投資家からお金を募り、対象企業に出資をする。
FUNDINNOは資金を募るクラウドファンディングのプラットフォームとしての機能を果たしているわけです。
投資家の側からすると、上場前のスタートアップが投資対象となりますから、
EXITの機会が非常に限定される点でリスクが大きいといえますが、
仮にIPOまで漕ぎつけた場合には相応のメリットも得られる点で、
一般投資家が限られた資金でエンジェル投資家の気分を味わえる
その点において今までにはないビジネスといえるのではないでしょうか。
今回はそのFUNDINNOのWEBサイトを眺めていて筆者が面白いと感じた企業
『クレサヴァ株式会社』
について、その事業の概要を調べてみました。
世界中のアパレル業界が抱える課題に挑む
同社はいわゆるアパレル業界に属する企業ですが、手掛ける商品が非常にユニークで、
WEBサイトに掲げられている標語、『クリエイティブと環境責任』
この言葉の通り、同社では環境に配慮した商品を販売しています。
何がユニークかというと、このクレサヴァの服、なんと『土に還る』のだそうです。

同社の製品は全て和紙を中心とした天然素材で作られており、
消費者が使用した商品は最終的に回収し、国内の農家が土に還すことで、
美味しい京野菜の肥料になるというのです。
昨今ではファストファッションの台頭により、大量生産・大量廃棄が一般的であり、
アパレル業界においてはこの大量廃棄が解決すべき課題として取り上げられている点は、
アパレル業界に疎い筆者の耳にも届いているほどでした。
クレサヴァの製品はその大量廃棄の問題への解決策として、かつ、衣から食へと循環させる点で、
時代のニーズにマッチしたビジネスモデルであるといえるのではないでしょうか。
商品はアパレルだけに留まらない
同社の展望としては、現在展開している衣服のみではなく、
今後は衣服の延長線上にあるホテルプロダクト、
具体的にはベッドシーツや枕カバー等も次なるラインナップとして開発を進めているのだそうです。
考えてみればわかるのですが、このベッドシーツや枕カバーも衣服と同様に消耗品であり、
一定期間使えば廃棄されるという点でアパレル業界と同様の廃棄問題を抱えているわけですが、
同様の解決策が当てはまるのであれば、展開先のマーケットとしてはアリといえるのでしょう。
恐らくホテルプロダクトの他にも同様の課題を抱えている市場はあるでしょうから、
汎用性は非常に高いといえるのではないでしょうか。
ただし、これは筆者の推測にすぎませんが、次に示す事業上の課題の点から、
ある程度市場規模が見込めるホテルプロダクトを次なるマーケットとしているものと思われます。
成長の課題はコストか?
昨今の環境配慮への意識への高まり、SDGsへの配慮の必要性等、
クレサヴァの展開する事業にとって追い風が吹いているのは間違いないでしょう。
(というより、追い風が吹いている事業を選択し展開したということかもしれませんね)
以前に記事でも取り上げたように、環境に配慮したスニーカーを展開する『Allbirds』は世界的に大ヒットしていますし、
クレサヴァの商品が持つストーリーを支持する消費者も同様に多く現れることでしょう。
ここで筆者が考える同社の課題はコストの点です。
クレサヴァ社の商品を実際に検索してみましたが、回収して土に還すことを目的に回収する前提で、
消費者の使用期間に応じた価格設定がなされているのですが、
90日か間の使用で7,980円、180日間で11,400円と、筆者にとっては簡単に手が出せる水準ではないという実感です。
環境への配慮自体は考えなければならない課題であるという認識は間違いないのですが、
やはりファストファッションではTシャツが1枚1,000以下で買える時代ですから、
広く一般消費者に支持されるためにはある程度販売価格を下げるようにコスト低減が求められるのではないでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
昨今の時流にも乗った非常に興味深い事業であり、是非伸びて欲しいと感じております。
このクレヴィアだけなく、他にも面白いビジネスを展開する企業が多数掲載されていますので、
一度FUNDINNOのWEBサイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
投資は自己責任で。
それではまた。
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