【当選確率が低い理由】IPO株投資のメリット・デメリットをまとめてみました。

資産形成

どうもこんにちは、じょんです。

前回の記事でIPO株への投資に参戦したことをお伝えしましたが、
今回はそんなIPO株投資のメリット・デメリットについて簡単に解説していきます。

結論からいうと、少なくとも筆者が調べた限りでは大したメリットがデメリットを上回っているとの判断から、
IPO株投資を始めるに至りました。

皆さんも是非、メリット・デメリットの比較も踏まえ、IPO株投資を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 抽選への参加には大した手間がかからず、当選した際は高い勝率が見込める
  • 口座開設・維持には手数料がかからず、費用面での負担を気にする必要がない
  • 前受金不要の証券口座の利用や資金移動により、最低限の資金でのやり繰りが可能

メリット

当選した際の勝率が非常に高い

前回の記事でも触れましたが、IPO株の購入価格(公募価格といいます)と上場後初値を比較すると、
過去の実績として、初値が公募価格を上回るケースが多い(勝率が高い)という事実があります。

以下、ここ数年の勝率を表にまとめてみました。

対象年度 勝敗数 勝率
2020年 69勝23敗1分 74%
2019年 77勝12敗1分 89%
2018年 80勝9敗1分 86%
2017年 81勝8敗0分 91%
2016年 67勝13敗1分 81%
2015年 82勝8敗2分 89%

ご覧の通り、2020年を除けば平均しての勝率は9割弱と非常に高い結果となっています。

また、2020年はコロナ禍の影響を特に受けた4-5月上場銘柄を中心に公募割れ(初値が公募価格を下回ること)が発生したものの、
それでも年間での勝率は74%に落ち着いており、十分に高い確率ということが言えそうです。

この勝率は市場環境にも左右されますが、それでもこの勝率が非常に魅力的であることは否定できないでしょう。

落選してもコストがかからない

IPO株の購入権は抽選により決定されますが、
抽選に参加することによる参加料・申込料といったコストは一切かかりません

つまり、落選したところで金銭的には全く痛手を負うことはないわけですから、
積極的に抽選に参加して、当選の確立を上げることが勝利への道となるわけです。

打席に立ちバットを振らなければ、ヒットやホームランは絶対に打てません。
ですから、バットを振る数を出来るだけ多くすることが求められるということです。

手間がかからない

こちらも前回の記事でも触れましたが、証券口座さえ開いてしまえば、
IPOへの抽選参加はスマホで3分程度で出来てしまう程に手軽となっています。

また、証券口座の開設もネット証券であればスマホで15分もあれば開設可能です。

実際に筆者も今回の参戦にあたり、9個の証券口座を新規に開設しましたが、
トータルで2時間もかからずに手続は完了しました。

証券口座の開設・維持コストがかからない

上で触れた証券口座を開設することのデメリットとして、

『口座維持の手数料が高くなるんじゃない?』

なんて声も聞こえてきそうですが、安心してください。

基本的にはネット証券は口座維持の手数料はかかりません

ですので、抽選の参加口数を増やすために証券口座を多く解説したところで、
実質的に負担するコストは増えないわけです。

ちなみに、証券口座を開設することについて、

『営業の電話が掛かってきてめんどそう。。』

と気にされる方もいるかと思いますが、
少なくとも筆者の場合は営業の電話が掛かってきたことは一度もありません。
(今後かかってくる可能性は否定できませんが。)

デメリット

メリットについては十分に解説出来たかと思いますが、今度はデメリットについても触れていきます。

当選する確率が非常に低い

当選すれば高確率で利益が出るIPO株ですが、そもそも当選することが非常に難しいのです。

諸説ありますが、一般に当選確率は1%程度と言われており、
当選確率を上げるように皆さん色々と策を弄するわけですが、
それでも当選までの道のりは非常に長いと言えるのではないでしょうか。

複数口座から申し込むにはある程度の資金余力が必要

当選確率を上げるために複数の証券口座から抽選に参加することが良しとされていますが、
参加自体にはコストはかからないものの、証券会社によっては、
購入代金を抽選参加時に用意しておくことが求められます

これは『前受金』と表現されますが、
要は当選した方がそもそも株を購入するだけの資金を有しているのかを証明させるため、
証券口座に必要な購入資金を事前に入金することを求めているのです。

この前受金、落選した際には参加者が自由に使うことが出来るのですが、
筆者のように資金余力が少ない人間からすると、複数の証券口座にある程度の資金を分散して入金しておくというのは、
ハードルが高いと感じることがあるわけです。

では筆者のような人間はどうやって対応するかというと、主に2パターンの対策があると言われています。

1つ目は前受金が不要な証券会社の口座を開設すること。

先にも挙げましたが、前受金の要否は証券会社毎に異なり、
以下のように、筆者は前受金が不要な証券口座を積極的に開設しました。

証券会社名 2020年IPO取扱件数 前受金要否
SBI証券 85 必要
楽天証券 38 必要
マネックス証券 50 必要
岡三オンライン証券 39 不要
auカブコム証券 19 必要
松井証券 18 不要
エイチ・エス証券 15 不要
CONNECT 10 必要
SBIネオトレード証券 7 不要
DMM株 5 不要
LINE証券 0 必要

2つ目の対策は、IPOのスケジュールに応じて資金を適宜移動させることです。

IPOというのは、それぞれのIPO株を取り扱う証券会社が異なっており、
大抵の場合は1社のIPO株を数社から多くても10社程度が取り扱うというのがここ数年の実績となっています。

ですから、全ての証券会社が同じIPO株を取り扱うケースは非常に稀であり、
前受金が必要な証券会社についても資金が必要なタイミングは少しズレるのが通常です。

つまり、そのタイミングのズレを利用して、前受金が必要な証券口座に必要なタイミングで適宜移動させていく
そうすることで最低限の資金で参加することが可能となるわけです。

どうしても資金移動が面倒という方は、まずは前受金が不要な口座だけに絞って抽選に参加するというのも、
戦略としてはアリなのではないでしょうか。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

メリット・デメリットのいずれも触れてきましたが、正直致命的なデメリットというものは思いつかず、
感覚としてはメリットの方が大きく上回っているという印象でした。

そして、だからこそIPO株への投資というのは非常に人気が高く、
当選確率が極端に低くなってしまっているわけですね。

筆者としては出来るだけバットを振る機会を増やすべく、継続してIPOのスケジュールは注視していこうと思います。

また、定期的に筆者の抽選結果、そして、当選確率についても触れていく予定です。

それではまた。

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