この記事は以下のような方にオススメです。
- オール電化家庭の電気料金節約を検討されている方
⇒九電みらいエナジーの『Nプラン』をオススメしています。 - 東京電力などの地域の電力会社でないと安心できない方
⇒不安に対する資源エネルギー庁の回答を紹介しています。 - どのくらいの電気料金節約に繋がるか気になる方
⇒エネチェンジを使った電気料金節約のシミュレーションを提案しています。
どうもこんにちは、じょんです。
資産形成を行う上で鉄則と言える生活費の節約。
今回は、どの家庭でも必ず必要となる電気料金の節約に関するお話です。
特に、筆者の住んでいる家は『オール電化』と呼ばれるもので、キッチンや浴室も含めガスを使わず、全て電気でカバーするというものであり、少しでも電気料金を安く抑えることが、必要経費の削減には必須と言えるわけです。
今回は筆者が東京電力から乗り換えた『九電みらいエナジー』が提供している『Nプラン』について解説していきます。
ちなみに筆者はシミュレーションの結果、年間の電気料金の10%弱もの節約が可能と試算されたことで、スイッチに踏み切りました。
九電みらいエナジーとは
九電みらいエナジーという会社、多くの方は聞いたことがないのではないかと思いますが、名前から判る通り、九州電力の100%子会社にあたります。
九州電力という大きな後ろ盾のある会社ですから、企業としての信頼感・安定感を大事にされる方でも安心できるのではないでしょうか。
『九州電力の子会社ってことは九州じゃないと契約出来ないんじゃないの?』
と思われる方もいるかと思いますが、家庭向けの電力小売事業は関東エリアに対してのみ行っています。
(逆に九州エリアでの電力小売事業は母体である九州電力が行っています)。
なお、同社は他にも再生可能エネルギーの発電事業も行っていますが、私たち消費者からすれば、関東向けに特化した電力小売事業を行っている企業という認識で十分でしょう。
Nプランの概要
オール電化の概要
さて、同社が提供している『Nプラン』ですが、『N』は『Night』の頭文字であり、つまりは『夜に特化したプラン』と言い換えることが出来ます。
ここでオール電化の特長を説明しておくと、冒頭で触れたように、オール電化の過程というのはキッチンや浴室を全て電気でカバーするため、お湯を沸かす作業を全て電気でこなすことになります。
特に浴室に関しては、浴槽やシャワーなど毎日相当な量のお湯が必要になりますから、必要な電力量も相応に多くなるわけですが、電気料金を低く抑えるために、多くの家庭ではお湯を深夜から早朝にかけての時間帯に沸かしています。
なぜなら、電力会社が提供するオール電化向けの電力料金の体系が、深夜~早朝にかけての単価が日中の単価と比較して低く設定されているからです。
Nプランは夜間料金の時間帯が長い
さて、先に説明した通り、オール電化の場合、夜間の時間帯に多くの電力を使用するわけですが、電力会社によって電気料金が下がる夜間の時間帯の長さが異なることはあまり知られていない事実です。
そして、このNプランの最大の魅力はこの夜間料金が適用される時間帯が他社との比較で非常に長いのです。
以下は、九電みらいエナジーのWEBサイトより引用したものですが、東京電力の夜間料金が適用される時間帯が「深夜1時~早6時まで」なのに対して、九電みらいエナジーの場合は「深夜23時~朝7時まで」と3時間(比率では60%)も長いのです。
引用元:https://www.q-mirai.co.jp/n-plan/
ちなみに、上の図の右側に記載されていますが、日中の単価25.26円に対して、夜間の単価は17.72円であり、なんと夜間の単価は約32%も安いわけですから、夜間料金が適用される時間が長いことから得られるメリットがいかに大きいかわかっていただけるかと思います。
基本料金も日中・夜間料金も東京電力より安い
さて、先に説明した通り、単価が非常に安い夜間料金の時間帯が長い点を大きなメリットとして取り上げましたが、実は九電みらいエナジーの電気料金、基本料金も日中・夜間の単価もその全てが東京電力よりも安いのです。
引用元:https://www.q-mirai.co.jp/n-plan/
上は九電みらいエナジーのWEBサイトより引用した料金プラン表ですが、表の左端にある『Nプラン』と右端にある東京電力のプランとの比較では、全てのカテゴリーにおいて『Nプラン』が安いことが見て取れます。
なお、この表には九電みらいエナジーが提供する他のオール電化向けプランとして、DポイントやJALマイレージ、WAONポイントが貯まるプランも用意されています。
筆者は値段を重視して『Nプラン』を選択しましたが、ポイントを重視される方は別の『dポイントプランN』等別のプランを選択してもなお、料金は東京電力のそれよりも安く抑えられ、ポイントまでもらえるという大盤振る舞いなわけです。
東京電力以外だと不安じゃない?への回答
九電みらいエナジーという会社は業界では『新電力』と呼ばれる部類に区分されます。
『新電力』というのは、東京電力や関西電力のように、「〇〇電力」とよばれる各地方に代表的な電力会社を除いた電気の小売事業者の総称と捉えていただければと思います。
実はこの新電力が電気を販売できるようになったのは2016年4月と比較的最近のことで、それまでは電力の販売は東京電力や関西電力等、地域ごとの電力会社に限定されていました。
ちなみに新電力が参入できるようになったことを、『電力の自由化』と呼ぶようです。
皆さんの中にも東京電力等でなく、新電力から電気を購入することに少し抵抗を感じる方もいるのではないでしょうか。
この点、恐らく皆さんが感じている不安の大部分は国の機関である資源エネルギー庁の説明を見ることで解消されるのではないでしょうか。
例えばQ1で『新たに電線を引く必要があるのではないか?』という質問がありますがそんなことはなく、従来の電線設備をそのまま利用できます。
また、Q4では『新電力が倒産したら電力の供給が止まってしまうのではないか?』との質問がありますが、仮に倒産した場合にも、新たな契約先が見つかるまでの間は東京電力などの電力会社から供給を受け続けることが可能となっています。
つまり、重要なインフラである電気であるからこそ、新電力が市場に参入するにあたり、国としても十分な法制度を整備して望んていますので、私たち消費者が大きな損害を受ける可能性は低く抑えられているといえるようです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
電気料金はいわゆる固定費ですから、1度見直すだけで以降毎月の節約が可能となる点で非常にコスパの高い節約の領域であると言えます。
筆者も以前はそうだったのですが、やはり東京に住んでいる方にとっての東京電力というのは安心感があり、電気というインフラであるからこそ安心できるところにお願いしたいと思うのは道理です。
一方で、今回紹介した九電みらいエナジーのように、いわゆる『新電力』とよばれる企業は、それぞれが企業努力によって東京電力等と比較して低価格で電気を提供しており、その点は十分に評価できると筆者は考えています。
また、制度的にも新電力を用いることの不安は解消されていることも、筆者が安心してスイッチできた背景の一因となっています。
今回の記事をご覧頂いて、少しでも電気料金の節約に興味を持たれたアナタ。
ご存知『価格.com』の電力・ガス会社版のようなものとして『エネチェンジ』というWEBサイトがありますので、ぜひ一度、電気料金のシミュレーションを行ってみてはいかがでしょうか?
筆者もこのシミュレーションを通じて九電みらいエナジーの存在を知りましたが、住んでいる地域によって契約可能な電力会社は異なりますので、その点も含め勉強になるかと思います。
それではまた。
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