【レビュー】1,000万人に読まれる経済的自由を勝ちとる方法【Financial Freedom】

資産形成

どうもこんにちは、じょんです。

筆者も目標としているFIREですが、関連する書籍を書店で目にしたので読んでみました。

『Financial Freedom 経済的自由と人生の幸せを同時に手に入れる!』

ヨーロッパ最高峰のマネーコーチであるボード・シェーファー氏により書かれたこちらの本ですが、
今では30か国語以上に翻訳され、なんと世界中で1,000万部を突破する売れ行きなのだとか。

本書の冒頭では『裕福になることは、あなたの生まれながらの権利』という著者の主張が書かれており、
自分にもそんな権利があるのであれば是非裕福になってみましょうということで読み進めてみました。

筆者の感覚からすると、FIREを目指している方なら聞いたことがあるような内容が多かったのですが、
逆に言えば、これだけ高名なマネーコーチが支持する手法を実際に辿っているのだということで、
これまでの取り組みが大きく的外れなものではないのだということに自信が持てました。

なお、本書は2部構成となっており、第一部においてお金に関するイメージや考え方に関するやや啓発的な内容が、
第二部では実際に経済的自由を手にするための手法が書かれていますが、
今回は第二部の中から筆者が気になった、経済的自由への以下の3ステップをピックアップして解説していきます。

経済的予備

想像してみてください。

もしあなたの会社が倒産したり、解雇されたり、病気にかかり働けなくなったりして、
現在の収入が途絶えたとしたら、あなたはどのくらいの期間生活が可能でしょうか?

収入がなくとも一定期間の必要支出を賄えるだけの金額を本書では『経済的予備』と呼んでいます。

この経済的予備の金額は当然に人によって異なりますが、毎月の必要経費✖6~12カ月分として考えることが一般的なようです。
6~12か月分というのは、次の職につけるまでの平均期間として捉えてください。

この経済的予備を蓄えることが、経済的自由への第一歩となるというのが本書の見解です。

なぜなら、この経済的予備があることで、仮に物事がうまく運ばなくとも、
家族を含め生活を守れるという保険的にとらえることで、
ココロの平穏を得ることが出来るというのです。

これ、言われてみると確かにそうで、例えば急に会社をクビになったとして、1か月後には生活費に充てる貯蓄が尽きるとなると、
じっくりと有利な条件での転職先を探すだけの余裕はなく、
一刻も早く安定的な収入を確保したいとの考えから、そこそこの働き口で妥協してしまいますよね。

そして経済的予備を確保した後の余剰資金をもって、投資を行うことで経済的自由への道を進むというのが、
3ステップの根幹にある考え方であると筆者は読み取りました。

つまりは、経済的予備としてせっかく蓄えたお金を、株式等のリスク資産に投資してしまっては、
市場の暴落等が仮に生じた場合には、経済的予備として機能しなくなってしまいますから、
あくまで余剰資金をつかって投資を行うべきということなのです。

経済的保障

次に、経済的自由への第二段階として『経済的保障』というステップを踏むべきということが本書では書かれています。
この『経済的保障』ですが、本書では利息で生活費を賄えるだけの資産金額のことを指す言葉として用いられており、
どうやら一般的にFIRE業界でいわれる『経済的自立(Financial Independent)』と同義であると筆者は読み取りました。

では、利息だけで生活をするにはどれだけの資産額があればよいのかという点ですが、
毎月の必要支出、及び、平均的な投資からのリターンをベースに決定されるという点も、
FIREを目標としている方からずれば馴染みのある考え方ではないでしょうか。
(いわゆる4%ルールに基づき、年間での必要支出額に25を乗じるという考え方です)

なお、本書では全体を通して、平均的な投資からのリターンを12%、慎重に見ても8%、
という水準を用いて解説がなされていますので、
現在の私たちの投資環境からすると、やや楽観的な水準ではないかと筆者は感じました。

経済的自由

そして最終段階の『経済的自由』ですが、これは必要支出だけではなく、
各人が希望する夢の生活をおくるのに必要な支出全てを利息で賄う場合に必要となる資産額のことを指しています。

金額の計算は経済的保障の場合と同様で、必要経費、毎月の贅沢費(夢の生活をおくるのに必要な費用)、
及び期待運用リターンを基に計算することになります。

ですので、必要経費の他に、お金を使った贅沢な過ごし方を望むようであれば、
経済的保障と経済的自由との差額は非常に大きいものとなるわけです。

正直、筆者の感覚からすると、とびきりの贅沢をして過ごしたいという強い思いがあるわけではなく、
あくまで働き方を制限して自由な時間を勝ちとりたいということがFIREを目指す目的なので、
本書でいう『経済的自由』までは求めず、『経済的保障』を目指して行動を起こしているということになります。

3ステップにはそれぞれ異なった投資プランが必要

経済的自由への3ステップについては先に説明をしましたが、
本書では、それぞれのステップにおいては異なる投資のプランが必要であることが書かれています。

まず、経済的予備の段階では先にも触れましたがリスク資産への投資は避け、
貯金や貸金庫での保管が勧められています。理由も先述の通りです。

次に、経済的保障の段階では、ポートフォリオの分散が必要であるとして、
ローリスク、ミドルリスクの資産に40%ずつ、残り20%は所謂オルタナティブ投資として、
エネルギー系のファンド等へと、それぞれ投資することが勧められています。
ここで重要なのは、ドルコスト平均法により市場リスクを下げること、
そして、経済的保障のためのお金はハイリスクな投機には使わないこととされています。

最後に、経済的自由の段階ですが、経済的予備、経済的保障の金額を残したうえで、
余剰となった資金について、ミドルリスクとハイリスクの資産に50%ずつ配分することを推奨しています。
仮にこのハイリスク資産への投資がうまくいかなかったとしても、経済的保障は確保されるため、
生活へのダメージは大きくならず、ある程度リスクを負って積極的な投資を行うべきということのようです。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回は経済的自由を得るまでのステップについて解説をしましたが、
その具体的な方法については是非本書を手に取って学んでみてください。

また、FIREに興味はあるが、お金を貯めること自体が好きではない、
お金は悪いものであり、お金持ちになると性格が悪くなるといった考えをお持ちのあなた。

今回はそのあたりは解説しませんでしたが、本書の第一部はきっとあなたの役に立つかと思いますので、
是非一度本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

それではまた。

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