【収益率25%超!!】日本の年金運用から学ぶ投資戦略の最適解について

資産形成

どうもこんにちは、じょんです。

つい先日、日本の年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)より、
2020年度の運用実績が報告されました。

結果はなんと、年率で収益率が+25.15%
収益額では37.8兆円というとんでもない成績となっておりました。

米国株をはじめ、市場が非常に好況であったことが背景にあるにせよ、
ここまでの収益が出ているからには、日本の年金運用は少なくともここ1年に限って言えば成功したといってよいでしょう。

そして、以前にも以下の記事で触れましたが、GPIFの運用方針というのは、
WEBサイトに公開されており、誰でもその投資戦略をマネすることが出来るのです。

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今回は私たち個人投資家も参考にしたい、日本の年金運用の投資戦略について、
改めて解説をしていきます。

GPIFのポートフォリオとは

WEBサイトを見ると明らかなのですが、GPIFのポートフォリオはいたってシンプルで、

国内株式、国内債権、外国株式、外国債権

この4分類にそれぞれ約25%ずつの投資を振り分ける、ただそれだけなのです。

逆に言えば、ただそれだけのルールを守ることで、25%超といったハイパフォーマンスを見せているわけですが、
当然に上記ポートフォリオには背景があるわけで、
それはひとえに、『分散投資』であるといえます。

皆さんもこの『分散投資』という言葉は聞いたことがあると思いますが、
どれか1つの会社や国・地域、商品に集中して投資を行うのではなく、
出来るだけ、投資対象は分散させるべきという考え方がこの『分散投資』なのです。

これは、例えば1社の株式に集中投資を行っていた場合、
その会社の株式が粉飾決算の発覚等により急落した場合には多大な損失を被ることになりますが、
複数社の株式に分散して投資を行っていれば、他の株式も同様に急落しない限り、
全体の損失を軽減させられるという結果に繋がるのです。

では分散投資を行うとして、どのようにして分散をすればいいのかということになりますが、
この答えの1つが、GPIFが行っている、国内⇔海外、株式(危険資産)⇔債権(安全資産)にそれぞれ半分ずつ分散させるべきということになるわけです。

多くの日本人は無意識のうちに国内資産への『超集中投資』を行っている

分散投資が必要なことはわかりましたが、では私たちが普段生活を行う中でこの分散投資が出来ているかと問われると、
多くの日本人は分散投資が出来ていないといえるかと思います。

『私はしっかりと分散投資の考え方も理解しているし、金融資産もGPIFと同じように分散させているぞ!』

と思われる方もいるかと思いますが、この考え方は半分正解、
なぜなら『人的資産』の部分を計算に入れていないのではと思われるからです。

ここでいう人的資産とは、私たちが労働の対価として稼ぐことが見込まれる賃金の価値のことを指しますが、
例えば日本の企業で働いており、会社の取引も国内で完結し、会社の業績が海外の事象により影響を受け無いようであれば、
あなたの人的資産は国内資産という言い方が出来ます。

一方で、いわゆる外資系企業で働いており、その業績が本国やその他諸外国との取引に依存しているような場合には、
あなたの人的資産は海外資産ととらえられるわけです。

いかがでしょうか。恐らくほとんどの方の人的資産は国内資産といえませんか?

そうなると、株式や債権等の金融資産は海外資産としなければ、
人的資産が国内資産に偏っている状況から、国内資産と海外資産のバランスが取れなくなってしまうんです。

人的資産は安全資産と危険資産のどちらか?

先に触れた通り、多くの日本人は人的資産が国内資産に偏っているというのが実情かと思われますが、
では、人的資産は安全資産と危険資産のどちらに区分されるのでしょうか?

結論としては、多くの方にとって人的資産は安全資産に分類されるといってよいでしょう。

なぜなら、日本においては健康な方であれば労働によって安定的に対価を得ることが出来ることが多いですから、
人的資産はある程度固く見積もることが可能な資産と言えるわけです。

つまり、多くの日本人にとって、人的資産は国内資産かつ安全資産に偏っているといえ、
分散投資の考え方からすると、金融資産については海外資産、かつ、株式等の危険資産に意識して投資をしないと、
バランスがとれなくなってしまうのです。

特に、働き始めたばかりの20代の方々にとっては、まだ金融資産の保有高が多くなく、資産の大部分は人的資産が占めることから、
積極的に海外資産、危険資産への投資を行うことが、分散投資の考え方からは望ましいといえるわけです。

なお、リタイア後の方にとっては、労働力の対価たる人的資産は基本的にはなくなり、
代わりに登場するのが年金なわけですが、この年金は前述のとおり、ほぼ完全な形で分散投資が行われていますから、
自身が保有する金融資産についてのみ分散投資をするように、ポートフォリオを変動させればよいわけです。

分散投資を行うには人的資産も織り込んで

いかがでしたでしょうか。

筆者も普段からこのバランスについては意識をしながら投資を行っているのですか、
人的資産については考慮せずに、金融投資についてのみのバランスを考えていました。

ただし、もともと日本が今後大きく成長すると言う事はあまり考えられなかったため、
金融資産の投資対象は米国株式や新興国株式に基本的には限定して投資を行っていましたので、
筆者の人的資産の大部分が国内資産に該当するとしても、
結果として国内資産と海外資産のバランスが取れると言うことが言えそうです。

一方で、国内の危険資産、海外の安全資産についてはほとんど資産を割り当てられておらず、
今後は国内株式や海外債権への投資による金融資産の分散、転職・移住による人的資産の分散も視野に入れて、
自身のポートフォリオの構成をバランスさせるように心がけていくつもりです。

皆さんも是非この機会に、人的資産・金融資産の全体をみて、ポートフォリオの見直しをしてみてはいかがでしょうか。

それではまた。

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