名著『投資の大原則』から学ぶ、大暴落との上手な付き合い方とは?

資産形成

どうもこんにちは、じょんです。

投資をされている方であれば誰しも聞いたことがあるであろう2冊の名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』『敗者のゲーム』それぞれの著者による共著ということで、まぁ間違いなくタメになる話を学べるのだろうと手を伸ばしてみました。

『投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント』

今回は最終第六章『暴落期でも当てはまる大原則』について、筆者の感じた点を含めまとめていきます。

第一章からご覧になりたい方は以下のリンクをご利用ください。

名著『投資の大原則』から学ぶ、今から始める節約の大切さについて
本書ではまず投資を行うにあたり、いわゆる『種銭』を貯める必要性について説かれています。 当然、お金がなければ投資には回すことが出来ないからです。 そして、種銭を貯めるための手段として『節約』の重要性が触れられています。

本書は以下のような方には是非オススメです。

こんな方にオススメ!

  • 投資の入門書を探している方
    ⇒タイトルの通り、入門書としてオススメの1冊です。
  • 投資に関する情報が多すぎて何を信じればよいか悩んでいる方
    ⇒業界の重鎮と呼べる著者によって書かれた信頼のできる手法を学べます。
  • 株価暴落時の対応について学びたい方
    ⇒リーマンショックを例にとるべき対応が紹介されています。

第六章が加えられた経緯

今回解説する最終第六章ですが、どうやら本書の初版では存在がなかったとのこと。

第二版で加えられた背景には、初版の発行後に生じたリーマンショック等の大きな金融危機において、多くの投資家が投資に対して悲観的な考え方をもったことがあるようです。

著者曰く、こうした大暴落時にも彼らの提唱する投資の考え方やポートフォリオというのは機能するということを証明するために追加されたとか。

最近の株式市場はこぞって最高値を更新するなど、非常に景気が良いように思いますが、今後いつまたリーマンショックのような大暴落が起きるかわかりませんから、そういった事態に備えて著者の考え方を学んでおくことは非常に有意義であると筆者は考えます。

大暴落との付き合い方

本書では大暴落時に私たち個人投資家がとるべき対応について解説されていますが、筆者が個人的に重要であると考えた点を3つの観点からまとめていきます。

狼狽売りを避ける

皆さんが投資をされている目的をあらためて考えてみてください。

もしアナタが投資をする目的が老後資金の形成なり、長期的な視点で投資を行っているようであれば、市場の短期的な上下は真のリスクではないと本書では書かれています。

以下は1971年から現在まで50年間のS&P500の価格推移をしめしていますが、2000年代初頭のドットコムバブル崩壊、2009年のリーマンショックの際に大きく下がっているものの、長期的に見れば明らかに右肩上がりに成長性ていることが伺えます。

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引用元:https://jp.investing.com/indices/us-spx-500-chart
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つまり、少なくとも歴史上は暴落があっても、その後回復してきていることから、長期的な視点で投資をしている私たちにとっては、短期的な暴落時に慌てて資産を売り払う、つまりは『狼狽売り』をする必要がないわけです。

むしろ本書に言わせれば、『相場を見ながら売買することは、失敗の最大の原因』とされており、『株価に気を取られる投資家はほとんど例外なく鵜間違える』のだそうですから、ぜひとも私たちはどっしりと構えて相場に振り回されないようにしたいですね。

ドルコスト平均法は暴落をチャンスに変える

先に短期的な暴落には反応する必要がないということを説明しましたが、本書では私たちがドルコスト平均法を行う限り、『暴落はむしろチャンスである』ということが掛かれています。

ドルコスト平均法によれば、相場の上げ下げにかかわらず、定期的に一定額を投資に回すことになりますが、暴落の局面においては、通常より安い価格で仕込むことができるため、その後株価が回復しさえすればむしろチャンスと捉えることが出来るわけです。

そして、先に触れた通り、歴史的に見れば相場は暴落から回復し、長期的には右肩上がりに成長するわけですから、長期積立投資を行う若い世代の人間にとっては、暴落はむしろ喜ぶべきといえるのかもしれません。

なお、ドルコスト平均法については以下の記事でも解説していますので、興味がある方はご覧ください。

【ボーナスの投資タイミングはいつが正解?】ドルコスト平均法のススメ
9月といえば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。 筆者にとってはそう、賞与の季節なのですが、皆さんの中にも9月に賞与が支給されるという方、結構いるのではないでしょうか。 では、皆さんは賞与の使い道決まっていますか?そう、FIREを目指す方々にとっては投資一択ですよね。

債権への分散投資

最後は本書で度々登場する分散投資ですが、暴落への備えとしては特に債権への分散投資が効果的であると本書では書かれています。

一般に、株式と債権というのは、その値動きが一般に反比例すると言われており、株式の価値が上がれば債権の価値は下がり、株式の価値が下がれば債権の価値は上がるという関係にあります。

ですから、リーマンショック等の暴落時において、債権をポートフォリオに含めておくということは、株価暴落によるマイナスの影響を、債権価値の上昇によりヘッジできるわけです。

そして、債権にも株式のようにインデックスファンドが存在しますから、債権のインデックスファンドに投資をすることで、低コストかつ、分散によりリスクを低く抑えることが可能となるのです。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回は大暴落時の考え方について解説してきました。

一般に株価の暴落というのは非常にネガティブな文脈で語られることが多いですが、投資の神様として知られるウォーレン・バフェット氏も、『短期的な株価の下落はむしろ安く仕込むチャンス』だという内容の名言を残しています。

私たち個人投資家、特に長期積立投資を行う方はぜひ、暴落時にも慌てることなく、コツコツと積立を継続することで、その後の回復によるうま味を味わっていただきたいと思います。

さて、今回で『投資の大原則』を基にした解説は終了となりますが、私たち投資初心者にとって有益な内容が、非常にシンプルにまとめられていますので、気になった方はぜひ手に取ってみて頂ければと思います。

それではまた。

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