名著『投資の大原則』から学ぶ、私たちの最適ポートフォリオとは?

資産形成

どうもこんにちは、じょんです。

投資をされている方であれば誰しも聞いたことがあるであろう2冊の名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』『敗者のゲーム』それぞれの著者による共著ということで、まぁ間違いなくタメになる話を学べるのだろうと手を伸ばしてみました。

『投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント』

今回は第五章『私たちが勧めるKISSポートフォリオ』について、筆者の感じた点を含めまとめていきます。

第一章からご覧になりたい方は以下のリンクをご利用ください。

名著『投資の大原則』から学ぶ、今から始める節約の大切さについて
本書ではまず投資を行うにあたり、いわゆる『種銭』を貯める必要性について説かれています。 当然、お金がなければ投資には回すことが出来ないからです。 そして、種銭を貯めるための手段として『節約』の重要性が触れられています。

本書は以下のような方には是非オススメです。

こんな方にオススメ!

  • 投資の入門書を探している方
    ⇒タイトルの通り、入門書としてオススメの1冊です。
  • 投資に関する情報が多すぎて何を信じればよいか悩んでいる方
    ⇒業界の重鎮と呼べる著者によって書かれた信頼のできる手法を学べます。
  • あるべきポートフォリオに悩んでいる方
    ⇒2人の世界的権威が考える年代別最適ポートフォリオが紹介されています。

ポートフォリオの大前提

著者が提言する最適なポートフォリオの大前提として、第四章までに触れられた以下の事項が重要であると本書では書かれています。

  • 分散投資を行う
  • 短期運用への衝動を無視する
  • 低コストのインデックスファンドへと投資する

つまり、リスクをできるだけ低く抑えつつ、リターンを上げるためにコストを最小化する、その過程で「これは儲かるぞ」といった世間の声に耳を貸さないということが重要であるとあらためて触れられているわけです。

この前提に基づいて以降は具体的にどのようなポートフォリオを構成すべきかについて解説していきます。

なお、本書では他にもいくつかの項目が前提として挙げられていますが、上では筆者が本当に重要と思ったものを取り上げていますので、その他の詳細が気になった方は本書をご覧いただければと思います。

KISSポートフォリオの概要

ここでいう『KISS』とは『Keep It Simple, Sweetheart』の略であり、よくコンサル業界などできかれる『Keep It Short and Simple』をもじった著者の造語かと思いますが、『簡潔明瞭な』という意味で使われていると筆者は理解しています。

つまり、『KISSポートフォリオ』とは、『簡潔明瞭なポートフォリオ』ということになります。

年齢・資産・性格に見合った投資

本書では、私たち個人投資家が最適なポートフォリオを考える上での重要なポイントとして以下の3つを取り上げています。

  • 年齢:
    ⇒若くて、長期間の投資を前提と出来るのであれば、ポートフォリオに占める株式の割合を高めることができる。
    逆に既に退職済み、もしくは退職を控えているのであれば、債権の比率を上げるなど、リスクを抑える必要がある。
  • 経済状況:
    ⇒退職済みで給料が見込めず、生活費のために投資を切り崩していく必要がある場合、株式のように暴落のリスクがある資産の比率を抑える必要がある。
  • 性格:
    心配性で、株価の暴落に耐えられない方は、債権や預金など、比較的安定的な資産の比率を多くすることが必要となる。

なお、これらの要因に基づき、私たちがどこまでならリスクを負うことができるかということは一般に『リスク許容度』と呼ばれ、このリスク許容度に応じて最適なポートフォリオは変動させるべきといえるわけです。

年齢別最適ポートフォリオ案

以下は先に挙げた最適ポートフォリオを考える上での重要ポイントの1つである『年齢』の観点から、名著『敗者のゲーム』の著者でもあるチャールズ・エリス氏が考える株式・債権間の最適ポートフォリオを年代別にまとめたものです。

<チャーリー案 – ベースケース>
年齢層 株式比率 債権比率
20-30代 100% 0%
40代 85-100% 15-0%
50代 75-85% 25-15%
60代 70-80% 30-20%
70代 40-60% 60-40%
80歳以上 30-50% 70-50%

年代別にレンジが示されていますが、これは残る重要ポイントである『経済状況』と『性格』に応じてレンジ内の数値を選択することを意味していると筆者は読み取りました。

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先の表では、若いうちは株式の比率を100%とすることが推奨されていますが、皆さんの中でも『さすがに株式100%はリスクが大きすぎる!』と考える慎重派の方がいるのではないでしょうか。

そんなアナタには、名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者であるバートン・マルキール氏が考える以下の案が提案されています。

<バートン案 – 慎重な方向け>
年齢層 株式比率 債権比率
20-30代 75-90% 25-10%
40-50代 65-75% 35-25%
60代 45-65% 55-35%
70代 35-50% 65-50%
80歳以上 20-40% 80-60%

こちらは、バートン氏だけではなく、チャールズ氏も揃って、やや慎重な方向けであるということで意見が一致しているとのことで、慎重派なアタナにはピッタリといえるでしょう。

ちなみに筆者は現在30代ですが、チャールズ案と同様に、株式100%の運用を行っています。

リタイア後の投資の進め方

退職後の資産運用について、基本的には先の表に従ってポートフォリオを組むことが適切である一方で、一部の例外も本書では書かれています。

その例外というのが、『資産を売らないでも生活費を賄えるほどに裕福な場合』です。

特に子供や孫がいる場合には、投資資産の安全性よりも、子や孫に残す財産を増やす目的で、子や孫の年齢に応じた最適ポートフォリオを組むことも選択肢として考えることが進められています。

確かに取り崩す必要のない資産まで安全性を重視して寝かせておくのは資産効率の観点からややもったいないですから、少しリスクを取ってでも資産価値の増加を目指すことは合理的と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、筆者の場合は恐らく老後にそんな余裕はないでしょうし、子供はいるものの、むしろ子供たちに迷惑を掛けたくないという意識が強いですから、少し先の話にはなりますが、年齢を重ねるにつれて、債権の比率を高めていく予定です。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回紹介したような最適ポートフォリオは、多くの有識者が発信しており、どれを信じたらいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

今回紹介したものは、世界中で長年読み続けられている投資関連書籍のバイブルたる2冊の著者によるものですから、少なくとも筆者としては信頼のおけるものと捉えています。

(ちなみに『敗者のゲーム』は現在第6版、『ウォール街のランダム・ウォーカー』は現在第12版まで出版されています)

次回は『投資の大原則』の最終第六章、「暴落期でも当てはまる大原則」について解説していく予定です。

それではまた。

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